はじめて心療内科に行ったときの話

はじめての心療内科 HSP│繊細な私の考え事

23歳のとき、はじめて心療内科に行きました。

今となっては自分の気質を知るきっかきにもなったそのときのことを細かく書き残しておこうと思う。

 

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症状が出たころ

アメブロ

これは当時私が書いていたブログ。(今は更新していない)

当時の私は23歳で、会社員で経理事務をしていました。

しばらく体調不良だったようで、自分が本当にしたいことと仕事に挟まれていたようでした。

 

勤務して1年ほどたったある日、急に体調不良に襲われました。

 

会社に出勤するまでの自分の運転で車酔い。

それが1ヶ月ほど続いた。

 

そして、とうとう車酔いだけでなく、3階にあった経理部に着いた途端にめまい。

 

どこかに手をついていないと歩けない状態で、何もつかまらず自立することができなかった。

壁づたいじゃないと歩けなくて、右手を壁につきながら、15mほど歩いてデスクに到着。

 

「むっちゃ気持ち悪い。ふらふらする。」

 

それしか思わなかった。

 

デスクに座り、いつも通り事務仕事。

パソコンに向かい、作業するも、パソコンの電子音が聞こえてくる。

 

ウィンウィンウィンウィンウィンウィン…

 

今まで気にしたことがなかった電子音が頭から離れず、その音を聞くと余計に気持ち悪かった。

 

そして、パソコンで事務作業をひとつ終え、印刷をかけた。

印刷をかけると、もちろんコピー機から出てくる。

 

私のデスクからコピー機まではわずか3m。

その3mが歩けなかった。

 

コピー機までは手すりもなく、デスクから自立して歩くしかなかった。

それができなくて、近くにいた上司に説明した。

「とりあえず耳鼻科行ってみたら?」

そう言われて、外出許可をいただき耳鼻科に行くことにした。

 

めまい=耳鼻科で大変なことになった

はじめての心療内科

 

軽いめまいと耳鳴りが1ヶ月以上も続いていて、やっと受診した耳鼻科。

耳が聞こえているかの検査、ほかにも検査したと思うけれど、あまり記憶がない。

 

耳鼻科では、低音が聴こえにくくなってるとの診断。
病気ではないけど、病気の手前って言われた。
 
頭モシャモシャのおじいちゃん先生。
あまりしゃべらず、看護婦さんにちょっと怒られながらの診察。
参考書見ながら説明してくれて、めまい止めと安定剤が処方された。
「大丈夫か?この先生・・・」
そう思ったけれど、若かったことと、はじめてのめまい受診だったので、とにかく症状を治したかったので先生の言う通りに。
 
薬を飲んで1日目。
めまいは軽くなったけど、フラフラして、目がぼーっとだれてきた。
 
安定剤が相当きつかったみたいだ。

会社の上司に心療内科をすすめられる

会社の上司から見ても、明らかにしんどそうだったようで、心療内科をすすめられた。
昼休み、デスクで座りながら寝ていた私に声をかけてくれた課長。
「診療内科行っておいで」
…笑ってしまった。
 
いやいや、私が心療内科!?ありえない。
「いやいや、ないですね~(笑)」
って言った。(上司に対してなんて言い方(笑))
 
その上司が言うには
『精神科じゃなくて、内科だから不安に思わなくて大丈夫』って。
 
明るくていつも面白い課長。
ふざけた話しかしない元気にみえるその課長も心療内科にかかったことがあるらしい。
当時の私は「人は見かけによらないなぁー」と思った。
いまなら、「この人、本心じゃないな…」とか、「無理してるな…」とか、少しはわかる(笑)
 
いろいろ不安もあったけど、心療内科に行ってみた。

はじめての心療内科での診察

はじめての心療内科。
待合室には3人ほどの患者さんが待っていた。
水槽があって、落ち着いた雰囲気の待合室。
待っている人を観察していると、頭をうなだれて、下を向いている男性。
 
「あー、とうとう私、こんなところに来てしまった」
 
大変失礼だけど、当時の私はそう思った。
明るくて、元気で、活発な私が、精神的にダウンするなんて考えられない!って思った。
 
今思えば、HSS型HSPの特性を存分に発揮していたんだと思う。

はじめての心療内科・診察室

診察室に呼ばれた。
女性の先生だった。
 
まずはカウンセリング。
 
最近の生活のことを聞かれたり、趣味はありますか?や、夢はありますか?など、聞かれた。

はじめての心療内科「実のなる木の絵をかいてください」

そして、白い紙を渡されて、
ここに実のなる木を書いてください
って。
 
「え?(笑)」
ちょっと笑ってしまった。
 
これがよくテレビで見る心理テスト。
 
ちっちゃい子供が真っ黒い絵書いて、この子は何か心の病がある…とかってやつ。
 
まさか自分も受けるとは。。
 
1枚目、リンゴの木を書いた。
 
もう一枚渡されて、
『今度は違う実のなる木を書いてください』
と言われた。
 
「違う実~!?」と思ったけど、リンゴしか思い浮かばなかったので、さっきより枝の多いリンゴの木を書いた。
 
カウンセリングはそれで終了。
 
お医者さんに呼ばれて、今のめまいの話をして、カウンセリングの結果を聞いた。

はじめての心療内科・診断結果

さっきの「実のなる木心理テスト」からは、
『今の現実から抜け出して、次の世界に行きたくて、行きたくて仕方ない』
との診断だった。
 
確かに。
 
当時の私はエステやマッサージの仕事がしたくて、会社を辞めて、マッサージの勉強したいと強く思っていた。
 
 
『ほんとは、今すぐにでも会社辞めて、次の世界に行きたいんだけど、それができなくて、今を生きることにバランスが取れなくなってる』
…らしい。
 
 
それとめまいがどう関係するのか?聞いてみたら、
『舌を出してください』と言われた。
 
舌を出すと
 
『あ~。典型的やね。その舌は、どこ行っても安静にしてくださいって言われるよ。』って。
 
舌に歯形がくっきりついてて、それは舌がむくんでる状態だそう。
疲れたら、足がむくむように、舌や耳の中もむくむらしい。
耳の中がむくむと気圧の何かを感じ取って、めまいがおこるらしい。
 
『もともと動いて働くのが合ってるんだね~。パソコンに向かってじっと仕事するのが、相当負担になってるみたいです。自分が思ってる以上に疲れてるから、しっかり体休ませてください。気分転換うまくして、休みのときは会社のこと考えないこと。』
との診断結果でした。
 
当時のブログ↓
心療内科
 
「医者ってすごーい!!
ずっと理由がわからず疲れてて、しんどかったんやぁ~。
めまい止めには体の水分の流れをよくする漢方薬をもらった。
2週間で治ると思いますって。
やっと、めまいから解放される。」
 
 
当時の私は、この漢方でめまいからは解放されました。

はじめての心療内科のまとめ

今回の経験で学んだことがたくさんあります。

10年経った今、このときの経験があったから今の自分を支えているのだと思えるくらい。

【病院は信頼できるところに行く】

今思うと、当時の経験があってから病院選びに慎重になりました。
当時は「会社から近いから」を理由にその病院に行って、とても後悔しました。
診察してくれるのは先生。先生の評判がいいところを今は調べてから行っています。

【心療内科は気軽に行ける場所】

心療内科って行くことに抵抗があると思います。
特に私のように「元気で明るい」が取り柄みたいな場合。
でも、実際に行ってみると、自分でもわからない内なる自分がわかり、お医者さんってすごいと思いました。
海外では、「風邪をひいたら内科」と同じくらいの軽い気持ちで「ちょっとしんどいから心療内科でカウンセリング」らしいです。ネットや本で解決できないときは一度受診してみるのもいいと思います。

【舌は体調管理のバロメーター】

今回、舌を見せることでめまいの原因をわかってくれて感激したのですが、舌は体調管理のバロメーターです。
・舌の周りに歯型がついている
・舌の裏の色
・舌の厚み
などを見ると、自分の体の状態がわかります。

特に漢方薬を選ぶときの基準となって今では助かっています。

【漢方薬を知るきっかけになった】

今の私は毎日のように漢方薬を飲んでいます。
子宮内膜症の治療のためや冷え性改善、精神的にしんどいとき、便秘のときなど、その時その時の症状に合わせて漢方医の先生の処方してもらい、数多くの漢方薬を飲んできました。

10年前の私は「葛根湯」しかしらなかった漢方。
めまいで処方された漢方薬の名前は忘れてしまいましたが、今の東洋医学への興味のきっかけになったのだと思っています。

 
 
今回の私の経験が、読んでくださった方の何か気づきのきっかけになれば幸いです。
 

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